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ダイアモンドの「GIDは脳のIS」批判3 

ダイアモンドの「GIDは脳のIS」批判3
 
批判1 http://morisitaazami.blog.fc2.com/blog-entry-353.html
批判2 http://morisitaazami.blog.fc2.com/blog-entry-354.html

批判3

批判はかなり,沢山あるけど,さすがに疲れて,きちんとした,文章にできなくなるし,その意欲がなくなりました。
要するに,ダイアモンドや,彼の引用文献は,きちんとした新しい脳科学の知識を,無視していると思われます。
私の文章も支離滅裂です。

1)ポール・マクリーンの脳の三位一体仮説の誤り
http://elekitel.jp/elekitel/special/2008/16/sp_02_a.htm

ポール・マクリーンの脳の三位一体仮説の名前は知らなくても,彼の次の仮説はご存じでしょう。
脳幹と大脳基底核などを、反射や生命維持などにかかわる古い脳“爬虫類脳”と,その上の大脳辺縁系といわれている情動と関係する“哺乳類脳”と,さらに理性を制御する新しい脳大脳皮質“新哺乳類脳”があると考えたのです。そして、脳は、古い脳に新しい脳が付け加わる形で進化してきたとしたのです。未だに脳科学の通俗書でとても人気のある仮説です。

大脳辺縁系の範囲に関しては研究者により異なりますが、大脳のうち系統発生的に古い原皮質(旧皮質)や古皮質とこれらと密接な関係がある扁桃体、中隔核、視床下部、視床前核、海馬を合わせて示すことが多いです。GIDや同性愛に関係する性別二型核のかなりがこれに含まれます。

http://elekitel.jp/elekitel/special/2008/16/sp_02_b.htm
前回のブログの中枢神経染色のところで,言及すべきだったのですが,分子生物学的手法で染められます。相補的DNA(分子マーカー)で組織特定のたんぱく質やRNAを染色し、どのような遺伝子が発現しているのかがわかります。脳の各部は発現する遺伝子やタンパク質が違いますから、この手法で脳の各部を特定することができます。その結果、鳥類だけでなく、魚類、爬虫類、両生類などすべての脊椎動物の脳は、基本的な構造はよく似ていることがわかってきました。となると、脳の進化の過程で唱えられたマックリーンの脳の三位一体説は,成立せず破綻をきたした訳です。1960年台の説ですから,しょうがないけど。

2)神経新生,神経遊走

この研究は,恐るべき発展と深淵に達しています。例として,
http://members3.jcom.home.ne.jp/sekitatsunori/Seki-G-references/zong_shuo_1.html
成体脳の中でニューロンの新生が起こるのは、海馬と嗅球です。その他の場所でも,脳障害後などで,神経新生が増えると言う説があります。

嗅球の場合、新生ニューロンを産生する神経幹細胞は、嗅球よりだいぶ後方の、側脳室下帯に存在し,ここで増殖している神経幹細胞が、神経前駆細胞に分化した後、側脳室前端から嗅球に延びるRMSを通って移動し、嗅球の顆粒細胞や傍糸球細胞になります。
つまり,分子マーカーは,神経新生だけでなく,神経の遊走まで捉えました。


 Sox2*は転写因子であり、胎生幹細胞や神経上皮細胞に発現しています。成体海馬では、神経幹細胞/前駆細胞とアストロサイトの細胞核に発現しています。Sox2陽性神経幹細胞には自己複製能と多分化能があることが証明されています。Pax6とSox2は、GFAP陽性神経幹細胞に発現していますが、ニューロンマーカー陽性の神経前駆細胞にも低いレベルで発現しています。

*Sox2,正式な略称
SRY(sex determining region Y)-box 2,正式なフルネーム
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/gene/6657


「こんな知見が,集まってきたら,従来の染色で光学顕微鏡で見たデータは全然あてにならず,新しい手法でやり直さなければいけないけど,あまりに複雑化したので,どこから手をつけたら良いのか正直わかりません。」


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