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女性オルガズム障害の関連文献 

女性オルガズム障害の関連文献


前回,女性のオルガズム頻度は,他の形質と大部分独立です:「女性オルガズム障害」とオルガズムの進化理論の示唆
「女性オルガズム障害」の進化理論批判:双子研究より(短縮タイトル)
Female orgasm rates are largely independent of other traits: implications for "female orgasmic disorder" and evolutionary theories of orgasm.  J Sex Med. 2011
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21569216
を訳しました。下記。
 

要約 http://morisitaazami.blog.fc2.com/blog-entry-282.html から
考察3,結論 http://morisitaazami.blog.fc2.com/blog-entry-293.html まで


PubMedで論文を検索すると,簡単に引用文献が探せます。
右端のRelated citations in PubMedを見るだけですけど,すべての関連論文を出したければ,see allをみて,デフォルトでは,関係の強い順になるけど,新しい順にしたければ,Display Settingsで,指定するだけです。


それで,一応面白そうなのを,ピックアップしました。


1.Etiology of female sexual dysfunction.  FREE Article
女性の性的機能不全の病因
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23477319
http://www.futuremedicine.com/doi/pdf/10.2217/whe.13.6
1は,2の論文のレビューです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
2.A multivariate twin study of female sexual dysfunction.
女性の性的機能不全の双子研究の多変量解析
Burri A, Greven C, Leupin M, Spector T, Rahman Q.
J Sex Med. 2012 Oct;9(10):2671-81.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22862825
 

3.An epidemiological survey of post-coital psychological symptoms in a UK population sample of female twins.
英国の女性双生児集団サンプルの性交後の精神症状*の疫学的サーベイ
Burri AV, Spector TD.
Twin Res Hum Genet. 2011 Jun;14(3):240-8.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21623654
*性交後,泣いたり,イライラすることらしい。
 

4.Genetic and environmental influences on self-reported G-spots in women: a twin study.
女性の自己申告のG-スポットに対する遺伝的影響と環境的影響:双生児研究
Burri AV, Cherkas L, Spector TD.
J Sex Med. 2010 May;7(5):1842-52.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20059650


5.Emotional intelligence and its association with orgasmic frequency in women.
情緒的知能と女性のオルガズムの頻度との関連
Burri AV, Cherkas LM, Spector TD.
J Sex Med. 2009 Jul;6(7):1930-7.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19453897


2から5までは,同じ著者のBurri AVで,2はまともそうだけど,3から5は変態です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
6.Correlated genetic and non-shared environmental influences account for the co-morbidity between female sexual dysfunctions.
Psychol Med. 2009 Jan;39(1):115-27.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18366817
 
7.Genetic influences on variation in female orgasmic function: a twin study.
Biol Lett. 2005 Sep 22;1(3):260-3. Free PMC Article
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17148182
http://rsbl.royalsocietypublishing.org/content/1/3/260.full.pdf+html
 
8.Genetic and environmental influences on the frequency of orgasm in women.
Twin Res Hum Genet. 2005 Feb;8(1):27-33.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15836807
 

9.Normal variations in personality are associated with coital orgasmic infrequency in heterosexual women: a population-based study.
J Sex Med. 2008 May;5(5):1177-83.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18331253
 
 
 

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「女性オルガズム障害」の進化理論批判:双子研究より:結果2,表1 

「女性オルガズム障害」の進化理論批判:双子研究より:結果2,表1 
  
女性のオルガズム頻度は,他の形質と大部分独立です:「女性オルガズム障害」とオルガズムの進化理論の示唆
Female orgasm rates are largely independent of other traits: implications for "female orgasmic disorder" and evolutionary theories of orgasm.
(短縮タイトル)「女性オルガズム障害」の進化理論批判:双子研究より
 
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21569216
J Sex Med. 2011 Aug;8(8):2305-16. Epub 2011 May 13.
 
Zietsch BP, Miller GF, Bailey JM, Martin NG.
所属:心理学部,クィーンズランド大学,ブリスベン,オーストラリアなど
 
要約 http://morisitaazami.blog.fc2.com/blog-entry-282.html
背景 http://morisitaazami.blog.fc2.com/blog-entry-283.html
結果1,図1 http://morisitaazami.blog.fc2.com/blog-entry-286.html 
 

結果2 (抄訳)
 

遺伝モデル
この研究では,古典的な双生児研究*のデザインをもちいました。ここで,形質の分散,とそれらの間の共分散は,遺伝的要因と,環境的要因に,分けられます。
形質における分散の割合は,遺伝因子で説明され,広い意味での,その形質の遺伝率(H**2)*になります。
 

表1 双生児ペアの相関(MZr,DZr*),そして19個の形質の,広い意味での遺伝率推定値(H**2)*,そして,それらの形質の,次のものに対する相関(r),すなわち性交中のオルガズム頻度,その他の性行為でのオルガズム頻度,自慰でのオルガズム頻度,に対する相関です。 
  
同時に,双生児間と形質間(cross twin cross trait correlation,双生児対間変数間相関)*の,相関(MZr ctct,DZr ctct),と,2変数遺伝率(bivar H**2)*を表示しました。

orgasm table1 01
*双生児研究,twin study
http://en.wikipedia.org/wiki/Twin_study
 

*遺伝率,heritability
http://kotobank.jp/word/%E9%81%BA%E4%BC%9D%E7%8E%87
http://en.wikipedia.org/wiki/Heritability
 

*MZr,一卵性双生児の相関
DZr,二卵性双生児の相関
 

*cross twin cross trait correlation,ctct,双生児間と形質間
http://www.eps4.comlink.ne.jp/~aasaka/gen18.pdf
2)多変数に関するモデル
cross-twin cross-variable correlation 即ち、第1子の形質Aと第2子の形質Bの相関、第2子の形質Aと第1子の形質Bの相関係数(双生児対間変数間相関)を算出しました。
 

*2変数遺伝率,bivariate heritabirity
http://www.eps4.comlink.ne.jp/~aasaka/gen20.pdf


表の全体を見るには,表をクリックしてください。



「女性オルガズム障害」の進化理論批判:双子研究より:結果1,図1 

「女性オルガズム障害」の進化理論批判:双子研究より:結果1,図1 
  
女性のオルガズム頻度は,他の形質と大部分独立です:「女性オルガズム障害」とオルガズムの進化理論の示唆
Female orgasm rates are largely independent of other traits: implications for "female orgasmic disorder" and evolutionary theories of orgasm.
(短縮タイトル)「女性オルガズム障害」の進化理論批判:双子研究より 
  
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21569216
J Sex Med. 2011 Aug;8(8):2305-16. Epub 2011 May 13. 
  
Zietsch BP, Miller GF, Bailey JM, Martin NG.
所属:心理学部,クィーンズランド大学,ブリスベン,オーストラリアなど 
  
要約 http://morisitaazami.blog.fc2.com/blog-entry-282.html
背景 http://morisitaazami.blog.fc2.com/blog-entry-283.html
 

結果1(抄訳)
 

図1 オルガズムの頻度の分布図,下記の行為の間に

orgasm fig1 01 
a) 性交(パートナーとの膣ペニス性交)
b) その他の性行為(パートナーとの,その他の性行為,例,オーラル・セックス)
c) 自慰
 

黒色の棒グラフは,全体の被検者(2914人)で,灰色の棒グラフは,一度も結婚していませんが,5人以上の生涯のセックスパートナーがいた人です(356人)。
 

a),b),c),3種のオルガズムの頻度は,有意に,異なっていました。
一方,全体の被験者と,一回も結婚していない女性の,オルガズムの頻度は有意の差がありませんでした。
 



「女性オルガズム障害」の進化理論批判:双子研究より:背景 

「女性オルガズム障害」の進化理論批判:双子研究より:背景
 

女性のオルガズム頻度は,他の形質と大部分独立です:「女性オルガズム障害」とオルガズムの進化理論の示唆
Female orgasm rates are largely independent of other traits: implications for "female orgasmic disorder" and evolutionary theories of orgasm.
(短縮タイトル)「女性オルガズム障害」の進化理論批判:双子研究より
 
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21569216
J Sex Med. 2011 Aug;8(8):2305-16. Epub 2011 May 13.
 
Zietsch BP, Miller GF, Bailey JM, Martin NG.
所属:心理学部,クィーンズランド大学,ブリスベン,オーストラリアなど
 
要約 http://morisitaazami.blog.fc2.com/blog-entry-282.html
 

背景(3ページにわたるので,大幅に抄訳)
 

女性のオルガズムの進化的起源と,適応は,人のセクシュアリティの理解に決定的です。
しかし,不幸にして,推測に基ずく理論と,検証されていない仮定に満ちています。
 

女性オルガズム障害(female orgasmic disorder,FOD)は,DSM-IV-TRに定義されて,鑑別疾患も定められています。
FODの診断基準,高頻度のオルガズムが生物学的に正常で,そうでないものは,機能不全であると隠喩しています。
 

しかし,以前の研究によれば,大部分の女性(約60-80%)は,パートナーとの性行為で,確かにはオルガズムに達せず,10%ぐらいは,全然達する事が出来ないことを示唆しました。
そのような事で,FODの医学化については,かなりの懐疑が伴います。
 

オルガズムが進化論的機能をもつなら,FODは真の生物学的機能不全でしょう。
しかし,Judsonはネイチャーで,すべての女性のオルガズムに関する進化論的仮説は推測にすぎないと,言っています。
 
双子の,研究は環境因子と,遺伝因子の関与を,客観的に分析するのに,最適です。
オーストラリアの成人女性の双子登録(2914人)で調べました。
 

いくつかの,理論をみると,ペア結びつき(pair bond)仮説,ペア結びつき(pair bond)仮説の変形,男性パートナー選択仮説,女性オルガズムが男性オルガズムの副産物仮説などです。*
 

目的
 
遺伝的に,真の情報のある双子データで,これらの関連を調べ,表現型と,遺伝型レベルで,女性のオルガズムの進化に明かりを照らします。
 

*関連論文を訳していました。
女性のオルガズムは何の為?:進化論分析
要約 http://morisitaazami.blog.fc2.com/blog-entry-198.html  から
私的考察 http://morisitaazami.blog.fc2.com/blog-entry-204.html
 
 

女性のオルガズムは何の為?:進化論分析:私的考察 

女性のオルガズムは何の為?:進化論分析:私的考察


女性のオルガズムは何の為ですか?:進化論的分析
女性のオルガズムは何の為?:進化論分析(短縮タイトル)
Why Women Have Orgasms: An Evolutionary Analysis. Puts DA, Dawood K, Welling LL.


Arch Sex Behav. 2012 Jun 26. [Epub ahead of print]
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22733154


要約 http://morisitaazami.blog.fc2.com/blog-entry-198.html
背景 http://morisitaazami.blog.fc2.com/blog-entry-203.html
表1 http://morisitaazami.blog.fc2.com/blog-entry-200.html
表2 http://morisitaazami.blog.fc2.com/blog-entry-201.html
表3 http://morisitaazami.blog.fc2.com/blog-entry-202.html


女性のオルガズムは何の為?:進化論分析:私的考察


論文には考察の節はなくて,それぞれの仮説の検証と,結論しかありません。
また,仮説の優劣の検討もあまりしていません。
しかし,表1のように,Sire choice 高品質の父親選択仮説 が有力なのでした。


まず,男からみて,オルガズムを激しく表す女性の方が,性交が楽しいのです。
しかし,オルガズムが強い,女性ほど表2のように,妊娠しやすく,その子孫は多く,女児ならばその性質を受け継ぐかもしれません。
女性にとっても,強いオルガズムを与えてくれる男性と関係を持とうとして,配偶者に投資することになります。
それは,遺伝的に高品質の配偶者(父親)選択になるでしょう。


その,仮説は,表3のように,非ヒト霊長類の社会システムにも, ヒト霊長類女性と同様のオルガズムがある事から,仮説がこの進化上から成立すると,考えられます。
特に,SING 単一のオス,一夫一妻関係,で起きやすいと考えられます。


もちろん,この進化論的分析,女性のオルガズムは,進化論上に適応であるかは,研究を進めなくてはなりません。



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